住宅ローン控除で1年目の確定申告の方法と 忘れた場合の対処方法とは

確定申告・年末調整

念願の我が家を手に入れれば、誰だってウキウキしてしまうものです。

 

ここにはあのお店でひと目惚れした家具を置こう♪
庭には花壇を作って、あの花とあの花を植えておしゃれに飾ろう♪♪
奮発したオーダーキッチンの使い心地サイコー♪♪♪

 

……新居を満喫なさっているところ恐縮ですが、
何か大事なコト、忘れていませんか?

 

そう、『住宅ローン控除』です!

 

カンタンな手続きだけで済みますので、
あなたの大事なお金がちゃんと戻って来るように、
段取りをしっかり頭に叩き込んでおきましょう。

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住宅ローン控除1年目の確定申告の方法とは?

「確定申告なんてしたことないんだけど……」
とおっしゃる会社員の方がいたら、それは誤解です。

 

年末が近付くとお勤め先から、
「年末調整の書類、書いてねー」なんて言われると思います。

 

実はアレが確定申告の一部なのです。

 

要は、あなたの確定申告を会社が肩代わりしてくれているんですね。

 

確定申告というのは税務署に、
「今年は収入がこれだけありました」という報告をすることです。

 

その報告を受けて、税務署は所得税の額を決めているわけです。

 

会社はあなたの毎月の給与の概算額から割り出された税金を、
給与から天引きしています。

 

その概算額と実際の税金額との過不足分を調整するのが、
先ほど話に出てきた年末調整なのです。

 

さて、そもそもどうして家を買ったら確定申告が必要なんでしょう?
結論を申し上げますと『住宅ローン控除』を受けるためです。

 

これは納め過ぎた税金を還してもらう制度のひとつで、
一定の条件の下で住宅ローンを支払っている方は、
少し税金を軽くしますよ、という内容です。

 

税務署はこの制度を適用するために、
あなたの住宅ローンや収入、新居や土地の詳細を確認する必要があります。

 

資格が無い人に制度を適用するわけにはいかないので、
この手間は仕方がないんです。

 

この確認は、会社が肩代わりしている確定申告の内容では足りません。

 

ですので、会社の確定申告情報を補足するために、
最初はあなたが自ら報告することになるのです。

 

住宅ローン控除の適用には、様々な条件があります。

 

所得が3000万円以下であることや、
ローンの返済期間が10年以上であること、

 

その他にもいくつか条件がありますが、
当てはまる方が適用されれば、10年間、
住宅ローン残高の1%にあたる税金が還ってくることになります。

 

確定申告の手順ですが、ざっくり申しますと、

 

・ 必要書類を用意する
・ 確定申告書を記入する
・ お住まいの地域を管轄する税務署に提出する

 

の3ステップになります。

まずは必要書類を見ていきましょう。

 

1. 確定申告書(A書式)

会社員の方はA書式を使用しましょう。

税務署に行けば手に入ります。

また、国税庁のサイトからプリントアウトすることもできます。

同サイト上で申告書の作成もできます。

 

 

2.(特定増改築等)住宅借入金等特別控除額の計算明細書

これも確定申告書と同様に、
税務署または国税庁のサイトで入手できます。

 

 

3.住民票の写し
控除を受ける人の、購入した家の住所地の住民票の写しが必要です。

市町村役場で入手できます。

ご夫婦とも住宅ローン控除を受けられる場合は、
それぞれの住民票の写しが必要になります。

 

 

4.建物・土地の登記事項証明書
購入した家の住所地を管轄する法務局で入手できます。

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5.建物・土地の不動産売買契約書(工事請負契約書)の写し
あなたが不動産会社と契約をした書類になります。

土地を買って家を新築した場合は、
『土地の売買契約書』に加えて『建物の工事請負契約書』
も必要になります。

 

 

6.源泉徴収票
会社員の方は、
家を買った年の源泉徴収票を勤務先から入手しましょう。

 


7.住宅ローンの年末残高証明書

住宅ローンを借りた金融機関から送付されます。
二種類以上のローンを借りている場合は、すべて必要になります。

また、認定長期優良住宅、認定低炭素住宅、
一定の耐震基準を満たす中古住宅は、
それらを証明する書類の写しが必要になります。

いずれも不動産会社から入手することができます。

 

 

書類が揃ったら、
まずは2の(特定増改築等)住宅借入金等特別控除額の計算明細書
を記入しましょう。

 

必要事項を書き入れながら、住宅ローン控除額の計算もできます。

 

その次は、1の確定申告書(A様式)の記入に移りましょう。

 

どちらも必要書類がすべて揃っていれば、
すんなりと書き終えることができると思います。

 

記入が完成したら、
あとは必要書類を添付して税務署に提出するだけです。

 

地域によって提出する税務署が決められているので、
事前にしっかり確認しましょう。

 

忙しくてなかなか税務署へ行く時間が取れない方も、
安心してください。

 

提出書類は郵送でも受け付けています。

 

気をつけなければならないのは、提出時期です。

 

必ず購入・入居した年の
翌年の1月から3月15日までに提出してください。

 

住宅ローン控除1年目の確定申告を忘れた場合の対処方法とは?

どんなに注意をしていても、ついうっかりということもあります。

 

さて、住宅ローン控除1年目の確定申告を忘れてしまったら、
その後どうなってしまうのでしょうか。

 

ご安心ください、
5年以内であれば遡って還付を受けることができます。

 

でも、5年を過ぎてしまった分は一切還付を受けられませんから、
5年もあるからといって油断しないようにしてくださいね。

 

2年目以降はどういう手続きが必要なの?

 

ここまで頑張ったあなた、おつかれさまでした!
無事に1年目の確定申告が済んで住宅ローン控除の適用を受ければ、

 

2年目からはとってもカンタン、
なんとお勤め先の年末調整で手続きができます。

 

その際、必要な書類はふたつです。

 

1. 給与所得者の(特定増改築等)住宅借入金等特別控除申告書等

住宅ローン控除の確定申告を済ませると、
税務署から2年目〜10年目の控除手続き用に
まとめて9枚送られてきます。

なくさないよう、大切に保管しておいてください。

 

 

2. 住宅ローンの年末残高証明書

住宅ローンを借りた金融機関から、毎年送付されます。

 

2種類以上の住宅ローンを借りている場合は、すべての証明書が必要です。

 

万が一、必要な書類を紛失してしまった場合も慌てずに、
まずは発行元に再発行が可能かどうか問い合わせましょう。

 

再発行に応じてくれたとしても、
提出期限を過ぎてしまえば元も子もありませんので、
書類は余裕を持って揃えておくことをおすすめします。

 

まとめ

新居の購入は、人生で最も大きな買い物といえるでしょう。

 

ちょっとした手続きで住宅ローンの負担を軽減できるので、
この制度を使わない手はありません。

 

一見面倒に思えますが、やってみると案外簡単なものですよ。

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